おはようございます!代表の安田です。
東京証券取引所(東証)は10月31日、「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」の第18回会合を開催し、「投資者の視点を踏まえた『資本コストや株価を意識した経営』のポイントと事例」の改訂案等が提示され、議論が行なわれました。
東京証券取引所は、「資本コストを意識した経営」を推進し、ROEやROICなどの資本収益性に基づく目標設定を企業に期待しています。また、投資者の視点を踏まえた具体的な改善点を公開する予定です。企業は進捗状況の報告だけでなく、計画と実績の差異分析や投資者からのフィードバックを踏まえ、目標を継続的にブラッシュアップする必要があります。
このような取り組みの中で、表面的な現状分析や不採算事業の縮小などが不十分である事例も見受けられ、投資者の視点と乖離があることが指摘されています。特に、政策保有株の縮減に関する取り組みについては、中長期的なキャピタルアロケーションの方針を明確に示すことが求められています。また、具体性のない取組みを並べるだけの開示は、企業価値向上にどのように寄与するのか判断が難しく、改善が期待されています。
これらの指針に基づき、企業は経営戦略や開示情報を投資者にとってより魅力的なものにしていく必要があります。
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