おはようございます!代表の安田です。
四半期決算短信における「経営成績等の概況」の開示に関する新たな指針が示されました。この変更により、企業は経営成績や財政状態の概況を記載する義務が生じる一方で、補足説明資料を参照させる形式での開示も可能となっています。
<経営成績等の概況の内容>
「経営成績等の概況」は、四半期連結累計期間の経営成績と財政状態に関する概況を記載するものです。具体的には、四半期報告書のMD&A(Management Discussion and Analysis)の代わりとして機能し、次のような事項が含まれることが期待されています。
業績全般の主な変動要因
セグメント別、事業分野別の動向を含む業績の変動要因を詳細に説明します。
経営管理上重要な指標
企業の経営状態やパフォーマンスを評価するために重要な指標を開示します。
主要な設備や研究開発活動
企業の設備投資や研究開発活動の状況について報告します。
適時開示事項の影響
適時開示を行なった事象が四半期決算に与える影響について説明します。
<補足説明資料の参照方法>
企業は、経営成績等の概況を四半期決算短信に直接記載せず、補足説明資料等を参照させる形式で開示することも可能です。この場合、以下の点に注意が必要です。
TDnetで開示する場合
開示日と資料名を明記し、その資料がTDnetで開示されている旨を記載します。
TDnetで開示しない場合
開示日と資料名に加え、資料が掲載されるウェブページのURLを記載します。資料に直接アクセスできるURLが未定の場合は、会社のIRページ等のURLを記載し、そこから資料へアクセスする方法も併記します。
<実務上の注意点>
資料の正確性とアクセスの容易さ
補足説明資料が正確で最新の情報を含むこと、および投資家が容易にアクセスできるようにURLやアクセス方法を明確に示すことが重要です。
定期的な更新
経営成績等の概況に関連する情報は定期的に更新し、最新の情報を反映するよう努める必要があります。
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