おはようございます!代表の安田です。
2025年3月期の第1四半期決算短信の開示が2024年7月から始まりました。7月10日時点で3社が開示を行なっており、いずれも監査人による任意のレビューは受けていません。
キャッシュ・フロー(CF)計算書の開示については、開示するケースと省略して注記を記載するケースに分かれています。
<第1・第3四半期決算短信の概要>
四半期報告書が廃止され、第1・第3四半期は四半期決算短信に一本化されました。一本化後の第1・第3四半期決算短信に添付する四半期連結財務諸表等では、財務報告の枠組みを「適正表示の枠組み」と「準拠性の枠組み」から選択することができます。
適正表示の枠組み:従前の四半期報告書並みの財務諸表等を作成します。
準拠性の枠組み:東証が定める作成基準で以下の事項以外の記載を省略できます。
<開示すべき事項>
四半期連結貸借対照表(または四半期貸借対照表)
四半期連結損益計算書および四半期連結包括利益計算書または四半期連結損益および包括利益計算書(または四半期損益計算書)
会計方針の変更、会計上の見積りの変更、修正再表示に関する注記
四半期特有の会計処理に関する注記
セグメント情報等の注記
株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記
継続企業の前提に関する注記
CF計算書に関する注記(四半期連結CF計算書の開示を省略する場合に限る)
また、サマリー情報には四半期連結財務諸表に対する公認会計士または監査法人によるレビューの有無を記載することが求められます(義務のレビューと任意のレビューを区別)。
<2025年3月期第1四半期決算短信を開示した企業>
以下の3社が2025年3月期第1四半期決算短信を開示しました。
あみやき亭(東プ、小売業、東海会計社)
提出日:7月3日
レビューの有無:無
財務報告の枠組み:準拠性の枠組み
開示事項:CF計算書に関する注記を記載
アドヴァングループ(東ス、小売業、そうせい)
提出日:7月5日
レビューの有無:無
財務報告の枠組み:準拠性の枠組み
開示事項:CF計算書を開示
ホギメディカル(東プ、繊維製品、EY新日本)
提出日:7月10日
レビューの有無:無
財務報告の枠組み:準拠性の枠組み
開示事項:CF計算書を開示
このブログ記事が、2025年3月期の第1四半期決算短信の開示状況とその背景についての理解を深め、企業が適切な決算報告を行うための助けとなることを願っています。具体的な質問やサポートが必要な場合は、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
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